ZARA創業者アマンシオ・オルテガが持っていた、学歴よりも大切な「2つの能力」 – ハーバー・ビジネス・オンライン

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 世界を席巻しているファストファッションブランド「ZARA」。資産679億ドルを所有して、フォーブス富豪者番付4位にランキングされるZARAの創業者、アマンシオ・オルテガの実像に迫る短期集中連載第3回。

インタビューを受けない男、アマンシオ・オルテガ

コバドンガ・オシェア

コバドンガ・オシェア女史の著書

 ZARAの急成長はスペインでも勿論話題になっているが、創業者 であるアマンシオ・オルテガがマスコミで姿を現し始めたのは今から14~15年前である。

 それまではZARAのブランドはマスコミで取り上げられても、創業者のことを語ることは殆どなかった。

 彼は常に控え目で、マスコミからのインタビューにはほとんど応じない。ZARAの40年に及ぶ歴史の中で、彼がマスコミに出てインタビューなどに答えたことはほとんどないのである。

 連載第一回でも書いたが、ZARAが米国で話題になり始めた頃にニューヨーク・タイムズ紙からインタビューの依頼があったが、彼はそれも辞退している。

 ニューヨーク・タイムズの知名度は国際的で、プロモーションにも繋がると説明しても、アマンシオ・オルテガからそれを受諾する回答はなかったそうだ。その代わりに 当時の社長のカステリャーノ氏がインタビューを受けた。カステリャーノ氏のインタビューを終えた取材記者が、工場内を撮影していると、アマンシオが従業員の中に混じって仕事をしていたそうだ。それも同紙の記事になったという。

 そんなアマンシオの数少ないインタビューを成功させたのが、ジャーナリストのコバドンガ・オシェア氏だ。彼女が、アマンシオのインタビューを収録した著書、『Asi es Amancio Ortega, el hombre que creo ZARA.(アマンシオ・オルテガーZARAを作った男)』で初めてアマンシオに話を聞いた時も、彼が最初に切り出した言葉は

「私の会社と私のことを書くのに、会社は私がつくったとは書かないで下さい。会社には80,000人が働いていて、彼らも会社に貢献しているのですから」

 というものだったという。

 オシェア女史は彼女の著書で、アマンシオのインタビューから学んだことが3つあると言う。

*見栄を張ることなく、常に自分自身であること。
*粘り強さを持つこと。
*学ぶ精神を持って人生を生きること。

の3つである。

 そして面白いエピソードもある。オシェア女史がインタビューした時、実はアマンシオから彼女が受けた質問のほうが、彼女がアマンシオにした質問より多かったそうだ。

 現在ZaraのCEOであるパブロ・イスラも、アマンシオのことを次のように言っている。

「彼の学歴は物足りないかもしれないが、企業家としての経歴は誰よりも勝っている。彼は常に物事に注視しており、直感と常識を遥かに超越した先を読むことが出来る能力を持っている。それは彼の持っている探求心が手伝って体験から学んだものである。そして二つの秀でた長所を持っている。謙虚さと聞く能力である」と。

<文/白石和幸>
しらいしかずゆき●スペイン在住の貿易コンサルタント。1973年にスペイン・バレンシアに留学以来、長くスペインで会社経営する生活。バレンシアには領事館がないため、緊急時などはバルセロナの日本総領事館の代理業務もこなす。





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