鶴見知久社長に聞く、スクロールの今後の行方は? 「紙のビジネスは非効率」 個人向けカタログ通販から撤退 – 通販新聞

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スクロールは2月28日、通販サイト「スクロールショップ」と「ブリアージュ」を閉鎖する。ブリアージュについてはカタログ通販も終了する方針で、今後は生協向けブランドとして特化する。すでに2016年度は家具・雑貨カタログ「生活雑貨」も発行しておらず、事業運営を子会社に移行している。今後、化粧品や健康食品、ブランド品などの個人向け通販は子会社が手掛け、スクロール本体は生協向け事業に注力する。鶴見知久社長に聞いた。



個人向け通販事業においてカタログ通販をやめる理由は。

 「一言で言えば非効率的なビジネスだから。紙のカタログを発行して、インターネットでも注文を取るという形態は、もはや個人向け通販では成立しない。少なくとも、当社程度の顧客リスト数だと、効率化にも限界がある。当社のカタログ発行数はもともと200万~300万部程度であり、これを50万部まで絞り込んでも採算が合わないということになれば、撤退せざるを得ない」

 中高年女性向け衣料品を扱うブリアージュは4年前に立ち上げた事業だが、当初は好調に推移しているとしていた。

 「立ち上げ当初は顧客拡大期として、ボトムラインを気にせず投資することができたので、アクティブ会員の獲得は計画以上の数字となった。ただ、その投資を続けながら会員を増やすという段階に至っては、紙のカタログという存在が効率化を阻害していた」

 中高年層であれば紙のカタログに親和性があると見込んだ部分もあったと思うが。

 「年齢はあまり関係なかった。最終的には当社が提案する商品の価値というものが、予想していたよりも顧客に受け入れられなかったということに尽きる。コストを費やしてカタログを発行し、回収するというビジネスモデルに関して、効率を高められず、さらにはそのモデルにマッチした顧客開拓についても、採算が合わなかった」

 生活雑貨については。

 「カタログは廃止しているが、事業運営は子会社のスクロールR&Dに移行しており、ネット型ビジネスとして再スタートした」

 F1層向け通販からも14年に撤退しており、今後アパレル事業は生協向けに特化し、本体のスクロールでも個人向け通販は扱わない。

 「そういうことになる。個人向け通販は効率化の波に飲まれてスクロール本体からは無くなった。その一方で、子会社ではネット販売を中心に個人向け通販が存在感を高めている」

 1月30日には化粧品ブランド「24hコスメ」を展開するナチュラピュリファイ研究所を買収したが、今後のM&A方針について。

 「大きなくくりでいえばネット販売、商材でいえば化粧品・健康食品重視ということになる。他にも、ソリューション関連において、物流システムやプロモーションに関わる会社がM&Aの対象となる。ネット販売についても、当社が得意とする分野であれば商材を選ぶつもりはない」



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