<さくら野仙台破産>駅前競争激化耐え切れず – 河北新報

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<さくら野仙台破産>駅前競争激化耐え切れず


 JR仙台駅前唯一のデパート、さくら野百貨店仙台店(仙台市青葉区)の運営会社エマルシェ(同)が27日、自己破産手続きに入り、丸光時代から続く約70年の歴史に終止符を打った。親会社の変遷や民事再生による再建など不安定な経営基盤の中で生き残りを図ってきたが、駅前に相次いで進出した大型商業施設との競争などに耐え切れず、閉店を余儀なくされた。
 さくら野仙台店は民事再生後の2002年、仙台ビブレから店名を変えて再出発した。しかし資金繰りの苦しさから店内の改装がままならず、雑貨や衣料品など直営の売り場の拡充も思うように進まなかった。
 事態打開のため、同店は駅前の一等地にある立地を生かし、店舗敷地内をテナントとして貸し出す方針を取り入れた。2階には海外衣料ブランド「H&M」、6、7階には中古書籍販売「ブックオフ」が入居。若者の来店は増えたが、百貨店が持つ高級感などブランド力は逆に低下。全体の底上げにつながらなかった。
 昨春には1階正面に入っていた大手アパレル「ユナイテッドアローズ」が撤退し、駅前のエスパル仙台本館に移転。その後に入ったのは携帯電話販売店となり、仙台の商店関係者からは「百貨店なのか分からなくなっている」との声も出ていた。
 売上高は年々減少し、11年2月期には100億円台を割り込み、16年2月期は79億3900万円まで落ち込んで、4期連続の赤字決算となった。
 昨年4月には東京のファンド会社が経営権を取得したが、業績悪化に歯止めがかからなかった。関係者によると、17年2月期の売上高は前年比で2割近い減少になるとみられている。
 宮城県内の百貨店は、仙台三越と藤崎の2社のみになる。仙台三越の渡辺憲一社長は「仙台には百貨店文化が残り、3社が競合している状況は望ましいと考えていた。それだけに今回の決定は寂しい」と語った。
 藤崎の小野寺宣克常務は「閉店は非常に残念。地方百貨店は経営が厳しいと言われるが、信用や価値をどう高めていくべきかが問われている」と強調した。

2017年02月28日火曜日

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