【鉄道メシ】あぁ絶景哉。新幹線を浴びるほど拝める、とっておきのお店【有楽町】 – メシ通

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三度のメシより鉄道大好き! ライターの望月崇史(もちづき・たかふみ)です。

大好きな「鉄道」を見ながら「メシ」を一緒に味わえば、もっとおいしいハズ……。

そんな飽くなき「美食」追求の思いからお届けしているのが「ライター望月崇史の鉄分補給」。列車を見たり、レールの音を聞いて、“鉄分”を補給しながら、メシを楽しめるお店を訪ねます。


同じ目線で新幹線が! 「skew」

今回は、子供から大人まで一番テンションが上がる、あの電車で“鉄分補給”しましょう。

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日本の鉄道が誇る「新幹線」!

中でも、昭和39(1964)年に開業した最初の新幹線、「東海道新幹線」は日本の大動脈です。現在は最高時速285kmで、東京~新大阪間は最速「2時間22分」で結ばれています。

青空に白雪が映える富士山の前を、高速で駆け抜ける「青と白の」新幹線は「ニッポンの誇り」!

そんな新幹線をのんびり眺めながら、気軽に“鉄分補給”できる場所が東京都内にあります。


それが、ここ。

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やって来たのは、東京・有楽町駅前の「Skew(スキュー)」。有楽町マルイの3階にあります。


お店のコンセプトは、「オールデイユースなヨーロピアンブラッスリー・カフェ」。

木のシャンデリアやキュートなソファー席などが並んで「くつろぎ感」をウリにしているそうですが、そんなお店で、どうやって“鉄分補給”できるのかといいますと……。


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なんと! 一面ガラス張りの大窓の向こうに「東海道新幹線」の高架が広がっていました。

ほぼ自分と同じ目線で、行き交う新幹線をたっぷり見られるというわけです。


現在、東京駅を発車する「東海道新幹線」は、「のぞみ」「ひかり」「こだま」の3種類。「のぞみ」が毎時最大10本、「ひかり」「こだま」が毎時2本ずつとなっています。

コレに東京着の上り列車、大井の車両基地から出入りする回送列車が加わります。


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窓側の席に案内していただくと、さっそく東京駅を出たばかりのN700系新幹線がやってきました。

たとえ「のぞみ」でも、まだ加速していない分、ゆっくり&たっぷり新幹線を見られるのです。


名古屋、新大阪岡山広島博多……といった行先が見えると、思わず旅心がくすぐられるもの。

ちなみにN700系新幹線の起動加速度(スタートダッシュの速さ)は、通勤電車並みの毎秒「2.6」。N700系って、実は短距離にも長距離にも強い“スーパー”新幹線なのです。


この「Skew」、もちろん食事も楽しめます。

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いただいたのは、定番の「Skewランチ」(950円)。

内容は週ごとに変わり、スープとパン、またはライスが付いてきます。ちなみに、この週のランチは「薩摩香潤鶏むね肉のロースト 野菜の甘酢デミグラスソース」。パンは自家製、ライスは五穀米で、食べ放題なのもうれしいところ!

ランチの時間帯は、平日・休日ともに11時~15時となっています。


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「Skewランチ」のメインディッシュである「薩摩香潤鶏」は、大手の食肉メーカーが手掛けている鹿児島県産のブランド鶏。

実は“薩摩と鉄道”には大いに関係があって、慶応3年(1867年)にいち早く「鉄道敷設建白書」を出した人物こそ、薩摩藩の小松帯刀(こまつ・たてわき)!

以前、大河ドラマ「篤姫」の時に大きく注目されましたよね。


鉄道をはじめとした物流の進歩があって、薩摩のおいしい鶏肉を東京で食べられる……。そんな歴史を思い浮かべながらいただくことで、肉汁のうま味が何倍にも感じられます。


屋根が語る有楽町駅の歴史

でも、せっかくこの席でいただくからには、新幹線とメシの2ショット写真を撮りたいもの。 

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そこで今回は、愛用の時刻表を片手に、下りの新幹線を待ちます。東海道新幹線のありがたいところは、「ダイヤパターンが決まっていること」

新幹線ユーザーなら、大体暗記していると思いますが、東京発の列車は毎時基本的に……

となっています。これに、13、20、23、37、40、47、53発の不定期列車と、時刻表には出てこない回送列車が加わります。

ただ、平日の昼下がりですと、営業列車で言えば、最大17分のタイムラグが……。

なので「skew」で新幹線との2ショット写真を狙うなら、注文から料理が出てくるまでおよそ10分を見込んで、毎時「15、35」分ごろのオーダーが賢明かも!?


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今回は、次の下り新幹線まで、およそ10分の待ち合わせ。

有楽町の景色を眺めながら、ご飯を目の前に上り列車を見送りつつ、下り新幹線を待ちます。最近はこの有楽町駅前広場、TVの街頭インタビューでもよく使われていますよね!


窓からの眺めで注目しておきたいのは、在来線の有楽町駅のホームの屋根の形状。

京浜東北線(北行)と山手線(内回り)が使用する1・2番線の一部だけ、山の形をした屋根になっています。


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おわかりでしょうか?

この場所こそが、元からあった「有楽町駅」。関東大震災の復興で作られたといわれ、今も古いレールを使った屋根が健在なのです。

また、昭和20年(1945)年の戦災では、この付近に爆弾が落ち、多くの犠牲者が出ています。


鉄と有楽町を結ぶ「点と線」

10分の待ち時間が意外にあるので、この時間を使って有楽町のいろんな歴史を……。

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実はこの場所、江戸時代は「南町奉行所」でした。時代劇でおなじみ大岡越前の裁きは、この地で行われていたのかもしれません。


そもそも有楽町という地名は、織田信長の弟・織田有楽斎(うらくさい)の屋敷跡があった、または屋敷跡が有楽ヶ原(うらくがはら)と呼ばれていたことに由来する……というのが、よく言われる地名の由来です。


※ 参考WEBサイト:第1話「地名の由来と江戸時代」|有楽町歴史絵巻|有楽町イトシア-YURAKUCHO ITOCiA-


もうひとつ、有楽町トリビアを。

戦後、昭和22年(1947年)から今のマルイがある場所で営業してきたお店といえば、日本のビアレストランの草分け「レバンテ」(現在は「東京国際フォーラム」に移転)。

このお店、鉄道好きには、作家・松本清張の小説『点と線』の舞台になったことでも有名です。

『点と線』ゆかりの列車といえば、寝台特急「あさかぜ」ですよね。


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(寝台特急「あさかぜ」、2005年筆者撮影)

最末期は東京下関間の運行でしたが、この廃止から早12年。

この地が「有楽町マルイ」と「有楽町イトシア」になってから、この秋でちょうど10年となります。


さあ、この400年を10分間で“脳内振り返り”をしていたら、いよいよ新幹線の東京駅発車時刻!


♪ ~ 神田、南、了解! ITVよし! 出発よし! 安全よし! ドアが閉まります。


ブー!!!

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いよいよやって来ました「のぞみ」号 博多行。

やっぱり、ランチ越しのN700系はタマりませんな~! この瞬間のために、食べずに10分待ったかいがあるというものです。

アレに乗ってしまえば、5時間後には、この食材の故郷・九州!

特に繁忙期は飛行機より安いので「そうだ! 九州行こう」ってなるわけです、新幹線で……。


お店情報

ブラッスリー・カフェ Skew 有楽町

住所: 東京都千代田区有楽町2-7-1 有楽町マルイ3F
電話番号:03-5293-4400

営業時間:月曜日~土曜曜日 11:00~23:00、日曜日・祝日 11:00~22:00
定休日:有楽町マルイ休館日に準ずる
ウェブサイト:http://www.skew.jp/


※この記事は2017年2月の情報です。
※金額はすべて税込みです。


中華を食べながら新幹線「過門香 點」

新幹線ウォッチングスポットには絶好のお店をもうひとつ紹介しましょう。

それは、さきほどの「Skew」からも見えるお店。

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「Skew」に負けず劣らず、新幹線をバッチリ拝めそう……。


コレはちゃんと行って、検証するしかないですよね!

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やって来たのは「有楽町イトシア」3Fにある「過門香 點(かもんか てん)有楽町店」!


店頭の看板には、気になる文字が。

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「トレインビューのお店」「新幹線の見えるお席ございます」とあるじゃないですか!

やっぱり、「新幹線を見たい!」というニーズは高いんでしょうね。


では、さっそくご案内してもらいましょう、「新幹線の見えるお席」へ!!

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通していただいたのは、先ほども見えていた窓際のカウンター席。

全部で10席あります。

さらにその奥にはテーブル席があり、窓際は6人席となっていました。


お店の方に聞けば、休日を中心に家族連れで、この席はほぼ満席になってしまうそう。

さっそく私も、この席から新幹線を見たい……が!その前に。


大事な大事な「メシ」のご紹介!

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お願いしたのは、ランチ(16時まで)の「料理長おすすめセット」(1350円)。

料理長おすすめの一品に、サラダ、スープ、お粥またはご飯が付いたお得なセットです。

この日の一品は「麻婆茄子」でしたので、白いご飯でいただきます。


さァ、新幹線は間もなく!

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やった! 「麻婆茄子」越しのN700系!!


この香ばしい匂いが、車内まで届きそうなくらい近くを新幹線が走っていきます。

日本の最新技術と、おいしい中華を一緒にいただくぜいたく。

もう、食が進んでしょうがない。東アジア文化の「極み」のような風景が、東京の真ん中にあるのです。


デザートの定番「濃厚杏仁豆腐」も、N700系を見ながらいただけば、甘さもひと際格別!

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口の中だけでなく、心の中までスッキリしたような爽快感です。

なお、ランチタイムの「濃厚杏仁豆腐」は、セットと一緒なら300円プラスでいただけます。


絶滅寸前「カモノハシ」を見納め!

現在「東海道新幹線」を走る営業車両は、基本的には2種類。

平成19年(2007年)年デビューの「N700系」と、平成11年(1999年)年デビューの「700系」です。

「N700系」の中でも、側面の「N700」のロゴに、大きく「A」と書かれたタイプと、小さく「A」と書かれたタイプがあります。

さらにそれぞれ、JRのロゴがオレンジ色の「JR東海」所属車と、青色の「JR西日本」所属車に分かれています。


そして今、注目しておきたいのが……。

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“カモノハシ”顔で親しまれてきた「700系」なのです。

実は「700系」は2019年度末までに引退と伝えられており、あと2~3年でこの風景も見納め。


東海道新幹線を走る「700系」にもバリエーションがあり、ノーマルな700系と、先頭車の側面に青い文字で「JR700」というロゴが書かれたタイプがあります。

この「JR700」と書かれているのは、JR西日本所属の「700系3000番台」で内装もちょっとシック。「700系」新幹線の中でも、おすすめの車両と云えましょう。


そして数ある700系の中でも、とくにこの2月中に記録を残しておきたいのが、700系「ひかり」です!

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▲700系「ひかり」


「700系」はすでに「のぞみ」の定期列車からは退いており、現在は「ひかり」と「こだま」が中心。

しかし、3月4日のダイヤ改正からは、すべての定期列車の「ひかり」が、「N700系」による運行になると、発表されているんですね。つまり、3月初めからも「700系」は残りますが、「ひかり」としての活躍はあとわずかなのです。


【現行ダイヤにおける700系「ひかり」・東京駅発車時刻】

  • 8:03「ひかり463号」岡山
  • 12:03「ひかり471号」岡山
  • 13:03「ひかり473号」岡山
  • 15:03「ひかり477号」岡山
  • 16:03「ひかり479号」岡山
  • 17:03「ひかり481号」岡山
  • 18:03「ひかり525号」新大阪
  • 19:03「ひかり529号」新大阪
  • 20:03「ひかり533号」新大阪行  

※運用の都合により、車両が変更される場合もあります。


ぜひ今、この席から、700のロゴと赤に「ひかり」と書かれた幕を一緒に見てほしい!

加えて「700系」は、改良されたタイプの車両が、台湾でも走っていることを思い浮かべたいもの。

その意味でも「700系」新幹線と中華料理はベストマッチなのです。


ドクターイエローが拝める瞬間も

昔の新幹線の記憶に浸りたい方は「お子様セット KAMONKA号」(980円)を一緒に注文してみましょう。

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なんと「KAMONKA」号のプレートには、初代「のぞみ」こと、300系が今も健在なのです。

お子さんと一緒にお店を訪れて、本格中華を味わいながら、新幹線の歴史を語り合うのも、素晴らしい家族の時間ではないかと思います。


なお、お店の方によると、平日でも訪れる人が増える日があるんだそう……。


それは「ドクターイエロー」が走る日。

そう、あの“幸せの黄色い新幹線”です。


運行日は公式に発表されてはいませんが、SNSなどで目撃情報を聞きつけた人たちが、一目見ようとお店にやってくるのだそうです。


ピークには、3分おきに東京駅を列車が発車していく「東海道新幹線」。リニア中央新幹線の開業予定まで、最低あと10年は、この風景が続くものと思われます。

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織田有楽斎からリニア中央新幹線まで400年にわたる有楽町の歴史に思いをはせて、ぜひ、有楽町で「新幹線に」合いましょう!


お店情報

過門香 點 有楽町イトシア店

住所:東京都千代田区有楽町2-7-1 有楽町イトシアプラザ3階 
電話:03-5224-6422
営業時間:11:00~23:30(日曜日・祝日は~23:00)
定休日:有楽町イトシア定休日に準ずる
ウェブサイト:http://kamonka-tokyo.jp/


※この記事は2017年2月の情報です。
※金額はすべて税込みです。





書いた人:望月崇史

望月崇史

1975年静岡県生まれ。放送作家。 ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは足かけ15年、およそ4500個! 放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。 ラジオの鉄道特番出演、新聞・雑誌の駅弁特集でも紹介。 現在、ニッポン放送のウェブサイトで「ライター望月の駅弁膝栗毛」を連載中。

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