シュプリームとのコラボで再ブーム到来? バンソンが若者を熱狂させた時代 – GQ JAPAN

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Supreme x Vanson

シュプリームが選んだ2017年春夏シーズンのコラボ相手は、1990〜91年にブームを巻き起こした「バンソン」。“渋カジ”と呼ばれていた当時のファッショントレンドがカムバックしつつある。

文・増田海治郎

今シーズンも争奪戦が繰り広げられているシュプリームの新作。なかでも最も注目されているのが、アメリカのレザージャケット・ブランド「バンソン」とのコラボモデルだ。ミレニアル世代は初見かと思われるこのブランド。じつは約25年前に、渋谷にたむろする若者の間で爆発的にヒットした歴史を持つ。

1985年頃、渋谷にアメカジに身を包んだ若者集団がこつ然と現れた。DCブランドのカウンターカルチャーとして生まれたそのファッションは、口コミ、雑誌を通して全国に広がり、やがて“渋カジ”(渋谷カジュアルの略)と呼ばれるようになった。バンソンのレザージャケットが彼らの間で流行したのは、1990年秋〜91年にかけてのこと。渋カジのなかでもバイカー寄りのファッションを嗜好していた層が渋カジから進化し、“ハードアメカジ”と呼ばれるスタイルを形作った。

1975年に米マサチューセッツ州・ボストンで誕生したこの硬派なレザーブランドは、渋谷センター街のチーマー(当時はこの言葉はなかった)の制服的存在だったのである。渋カジの7年間の変遷を詳細に記録した書籍「渋カジが、わたしを作った。」(講談社)から、バンソンに関する記述を引用しよう。

キレカジの象徴が紺ブレなら、ハードアメカジのそれは〈バンソン〉の革ジャンである。5万円~10万円オーバーと高額だったが、インナーはタンクトップやスウェットシャツでOKだったし、ベルボトムもそれほど高くなかったし、エンジニアブーツは以前から持っていたから、一点買いみたいな感じで爆発的に普及した。この時期、圧倒的な品揃えを誇っていた「バックドロップ」と「プロペラ」は“バンソン景気”で沸きに沸いたという。

人気だったモデルは、ツートンカラーと少し長めの着丈が特徴の「RJP」と、オールレザーのスタジャン・タイプの「TJP」。末尾の「P」はレーシーなワッペン付のモデルで、ワッペンなしのモデルより威張り度が高かった。

そして、血眼になって探している人も多かった幻のモデルが、背中に大きな星印が入った“ワンスター”。本来の用途はレース用で、ベルボトムに合わせるのは丈が短すぎてバランスが悪いのだが、背中の「☆」は有無を言わせない説得力があった。チームの“狩り”の一番の対象になっていたのもこれで、ワンスターを着て渋谷を歩くのは非常に勇気のいる行為だった。

あれから25年が経ち、バンソンはファッションとしてではなく、バイクに乗るためのギアとして変わらずバイカー達に愛され続けている。シュプリームとのコラボは、ファッションとしてのバンソンを再びクローズアップさせることになるのだろうか?バンソンとのコラボが含まれるシュプリームの「2017SS Week3」の発売日は3月11日(土)。争奪戦を制せよ!

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