テクノロジーの進化でファッションはどうなる? 宮坂「ディーファ」新編集長に聞く – WWD JAPAN.com

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WWD:では、テクノロジーの進化がメディアに与える影響はあるか?

宮坂:SNSが出始めた頃は、ここまで普及するとは思いませんでした。今やSNSは個人が表現できる場所。ウェブメディアではそんな読者の声をすぐに拾ってニーズに合うコンテンツ作りができます。今のウェブメディアは「共存型媒体」というイメージです。

WWD:ニーズに沿ってコンテンツを作るということ?

宮坂:ニーズに寄りすぎても良くない。実際に占いコンテンツとセレブゴシップなどのニュースを扱えばある程度の閲覧数は見込めます。しかし、それだけでは同じような媒体ばかりが増えて面白くない。オリジナリティーが必要です。すでに、スマホとPCでブログが台頭し始めたことで“人類全員編集者”時代になりました。プロとアマの違いがなくなり始めています。しかし、プロの編集者としてどういう記事を見せていくか、他とは差別化をしなくてはいけません。

WWD:ということは、プロの編集者にとっては厳しい時代?

宮坂:SNSのように直感的に物事を発信して、その情報を鵜呑みにしていては、多角的に物事を切り取る力がなくなってしまいます。人は切り口がないコンテンツにはすぐ飽きてしまいます。だからこそ消耗されない努力をしなければいけません。一過性のものにならず、媒体特性を持ってプロとして編集をしていかなければ、生き残れない時代になっています。

WWD:昨今のキュレーションメディア騒動に見られるように、“PV至上主義”が蔓延しているように感じるが?

宮坂:大きいサイトから小さいサイトまでがPVを稼ぐからくりを知っているのと同様、ユーザーもクライアントもそのことを分かっています。大切なのはエンゲージメントをいかに測るかです。これまで自発的に色んなサイトを見ていたユーザーも、キュレーションサイトで幅広い情報を能動的に受け入れる時代です。見方自体が変わっています。でも、キュレーションサイトは楽をするためで、メディアとは別物で存在していいものだと思います。一方でわれわれは一つ一つ思い入れのあるコンテンツを作っています。いい記事は紙媒体でもデジタルでも必ず人の心に届くはずです。

WWD:PV基準でなくなるとすれば、広告収益以外のメディアビジネスを考える必要があるということ?

宮坂:「ディーファ」でもファッション企業のコンサルティングやデジタルマーケティング、商品開発など、さまざまなビジネスの可能性を探っています。ファッションメディアでありながらファッション以外の分野にもビジネスを広げていけると考えています。

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