オーダーシャツの採寸 スマホでカシャ! – 日本経済新聞

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 ファッション関連ベンチャーの米オリジナル(カリフォルニア州)は日本で3月から、スマートフォン(スマホ)でオーダーシャツを採寸できる仕組みを提供しはじめた。自分の好きなシャツとA4の紙を一緒に撮影することで、襟や袖の長さを自動で判別する。衣料品生産のプラットフォームとして大手アパレルにも顧客を広げる。

A4の紙と一緒にシャツを撮影すると、サイズを自動で採寸できる
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A4の紙と一緒にシャツを撮影すると、サイズを自動で採寸できる

 同社は「オリジナルスティッチ」というブランド名で、オーダーシャツをインターネットで販売している。米国では2010年から、日本では14年からサービスを始めた。シャツは8000円程度で、すべて日本産。世界で35万人、日本には10万人の利用者がいる。

 新たに採寸の仕組み「ボディーグラム」を開発し、オーダーシャツの注文機能に取り入れた。通常は自分のシャツのサイズをサイト上で入力してオーダーするが、測り方がわからない利用者に対し、簡単な採寸法として提案している。

 利用者は、自分が持っている好きなシャツをA4の紙1枚と一緒に撮影し、画像を登録する。すると、襟や袖、胴回りの長さを自動的に算出し、同じサイズのシャツを簡単にオーダーできる。米国で特許申請中だ。

 データは米国の本社で管理する。サイズやデザインのデータはフレックスジャパン(長野県千曲市、矢島隆生社長)に送られ、自分だけのシャツがつくられる。

 日本産の生地や丁寧な縫製にこだわるシャツは2週間で配送される。米国から注文を受けた場合、輸送時間を加味すれば作業できるのは5~6日程度で、オリジナルスティッチ向けに作業と作業の間の時間を短縮して仕上げている。

 ボディーグラムの仕組みはジャケットやドレス、靴に応用できる。他社との商品開発も可能だ。プラットフォームを大手アパレルなどに提供することを検討している。

サイト上で好きな柄や形を選んでオーダーできる
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サイト上で好きな柄や形を選んでオーダーできる

 店舗でオーダーシャツをつくれば1万円を超えるケースが多い。オリジナルスティッチの場合、店舗を持たず、在庫も必要ないため手ごろな価格に抑えられる。16年10~12月は日米で6800枚を販売。今年は同じ期間に2万4000枚を見込む。顧客増に伴い、提携工場を増やしていく。

 ファーストリテイリング傘下のユニクロも、「メード・フォー・オール」から「メード・フォー・ユー」への変革をこのほど打ち出し、オーダーの商品を増やしている。IT(情報技術)の発達により、オーダーはより手軽に手に入れられるようになっており、既存の流通の仕組みで衣類を販売する企業は変革を迫られている。

 オリジナル社に出資する投資会社インスパイア(東京・港、高槻亮輔社長)の藤本学ディレクターは「アパレルメーカーだけが衣料品を売る時代ではなくなった」と指摘。「オーダーシャツは、着てみると既製品との違いがわかる。グローバルで市場はまだ伸びる」と話している。

(企業報道部 佐竹実)

[日経産業新聞4月24日付]

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