普通の腕時計とは異次元の装着感!薄くて軽い、かつ強い、RADO『TRUE AUTOMATIC』 – DIGIMONO!

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デジタル世代の身の丈に合った腕時計選び

腕時計はなんとなく欲しいけど、何を買っていいのか分からないという読者のために。業界で”ハカセ”と呼ばれる、腕時計ジャーナリスト広田雅将の腕時計選び指南書『デジタル世代の身の丈に合った腕時計選び』。

数千万円級の時計収集家も認めるラドーの装着感

先日、就職活動中の学生さんと会った。彼曰く、就職活動の時期になると若い人たちはあわてて時計に目を向けるという。別に時計は着けなくてもいいが、あると便利だし、社会人になるという気分は得られるだろう。彼に周りの人間が、どんな時計を着けているのかを聞いた。曰く、「ダニエル・ウェリントン」が多いらしい。筆者はあの時計を好まないので、今後も取り上げない予定だが(皆さんの声次第では書くかもしれない)、売れている理由はよくわかる。つまりは装着感の良さだ。

というわけで連載2回目のお題は、「着け心地」になる。俎上に載せるのは、スイスメーカーの「RADO(ラドー)」が作る、『TRUE AUTOMATIC(トゥルー オートマティック)』だ。正直、税込20万円弱という価格は安くはないが、あえて勧めるにはワケがある。何しろ装着感でいったら、ラドーの『トゥルー』は無敵なのだ。安易な言葉は使いたくないが、少なくとも、着けた感じは普通の時計とはまるで違う。

筆者は長らくラドーに興味を持っていたが、きちんと書くのは今回が初だ。きっかけを与えてくれたのはあるコレクターである。数千万円もの時計をいくつも所有している彼は、普段使いのお気に入りとして、ラドーの『トゥルー』を見せてくれた。腕に巻いて、かなり驚かされた。ケースとブレスレットはフルセラミックス製で、傷が付かないのに極めて軽い。しかも時計とブレスレットが薄いので、シャツの袖口をまったく邪魔しないのである。筆者は装着感のいい時計を探してきたし、それを個人的なライフワークと見なしているが、ラドーがここまで優秀とは思ってもみなかった。

時計の着け心地を良くする方法は簡単だ。可能な限り、時計を薄く軽く作ることである。ちなみに重心を下げさえすれば、重くて分厚い時計でもそこそこの着け心地は得られる。最近の「パネライ」が好例だろう。しかし究極的には、薄くて軽い時計には敵いっこない。車に例えれば分かりやすいだろう。ライトウェイトスポーツカーが、峠で大馬力のスポーツカーをあおれるのは、小さく軽い車は慣性が小さいからだ。


RADO
TRUE AUTOMATIC
価格:19万4400円

ケースとブレスレットに「ハイテクセラミックス」を採用したモデル。極めて硬いセラミックスは、時計の外装にはうってつけだ。製造には高いノウハウを要するが、ラドーは長年かけて独自のノウハウを編み出してきた。触った感じは硬いが、ケースやブレスレットの角を完全に落としてあるため、装着感は実にソフトだ。自動巻き。直径40mm。5気圧防水。

時計を装着していることを思わず忘れてしまうほど!?

ではなぜ、どのメーカーも時計を薄く軽く作らないのか。理由は簡単で、ショックに弱く、壊れやすいのである。最近は「ダニエル・ウェリントン」や「KNOT」のような薄い時計を見かけるようになったが、基本的に、時計メーカーは薄くて軽い時計を作りたがらなかった。

対してラドーである。この会社の製品には昔からふたつの方向性がある。ひとつは優れた着け心地、もうひとつは硬くて傷が付かないことだ。そんな同社が、時計業界が注目する以前から、時計の外装に硬くて軽いセラミックスを用いたのは当然だろう。なぜなら、薄い時計におあつらえ向きの素材だからだ。

加えてラドーの『トゥルー』は、着け心地に対して細かな配慮を加えた。ポイントはふたつある。外装のエッジを意図的に丸めたこと、そしてブレスレットの留め具である「バックル」を薄く作ったことだ。まずは前者から。セラミックケースは丈夫だが、エッジを立てすぎると角が割れやすい上、着けた際に、シャツの袖や肌を痛める可能性がある。今や多くの時計メーカーが追随しているが、ラドーはいっそう徹底していた。角ではなく、ケース全体を丸くしてしまったのである。これならば、角は割れないし、装着感の妨げにもならないだろう。

着け心地への配慮は、バックルを見ればいっそう明らかだ。いわゆる高級時計のバックルは、年々分厚くなっている。理由のひとつは、時計が分厚く重くなったため。もうひとつの理由は、消費者が剛性感を求めるためだ。しかし、分厚く重いバックルは、デスクワークの邪魔になる。そこでラドーはバックルを薄く作り、表面から突起を省いた。バックルはまだ薄く作れるはずだが、価格を思えば十分だろう。少なくとも、デスクワークの邪魔にはならない。


▲クォーツに比べて厚みは増したが、軽くて時計の重心が低いため、着け心地は相変わらず優秀だ。また左右に適度な遊びを持たせたブレスレットも、軽快な装着感をもたらす。デスクワークでもストレスにならない時計だ。

もし薄くて着け心地のいい時計を探しているならば、欺されたと思って、ラドーの『トゥルー』を腕に巻いてみて欲しい。その感触は、現行品の腕時計の中では、最上のひとつだ。ただこの時計には弱点がある。装着感が快適だから、慣れると間違いなく、時計を着けていることを忘れてしまうに違いない。

文/広田雅将 撮影/下城英悟(GREEN HOUSE)

広田雅将/1974年生まれ。時計ライター/ジャーナリストとして活動する傍ら、2016年から高級腕時計専門誌『クロノス日本版』の編集長を兼務。国内外の時計賞の審査員を務めるほか、講演も多数。時計に限らない博識さから、業界では”ハカセ”と呼ばれる。

※『デジモノステーション』2017年5月号より抜粋

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