「零戦」が見せた存在感――レッドブル・エアレースもう1つの魅力「展示飛行」ってなんだ? – GetNavi web (登録) (ブログ)

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唯一の日本人パイロットである室屋義秀選手の見事な優勝で幕を閉じた今年の「レッドブル・エアレース千葉大会」。レースが大盛り上がりだったのはいうまでもなく、本大会は、それ以外にも数多くの見所を用意してくれた。本稿ではそうしたレース以外の魅力を紹介しよう。

レース全体を一望できるのがエアレースの魅力

このエアレース千葉大会は、大都市「東京」に極めて近い場所で行われていることも幸いして、来場者数は約9万人と全8戦の中で最も多い。レースは千葉市美浜区にある千葉県立幕張海浜公園を観戦エリアとして展開し、ハンガー(格納庫)と滑走路は千葉県浦安市にある浦安市総合公園に準備された。

20170609_y-koba3 (9)↑エアレースの観戦エリアとなった千葉県立幕張海浜公園。左手前はマリンスタジアム(写真提供:RedBull Airrace)

このレースの楽しみは何といっても、コース全体が一望でき、選手たちの動きがすべて直に観戦できることにある。地上で展開される自動車レースとはここが大きく違うところで、メリットでもある点だ。競技中のエンジン音もクルマのレースほど大きくはないため、子ども連れでも十分に楽しめるレースになっている。

20170609_y-koba3 (10)↑観客はビーチエリアから観戦する(写真提供:RedBull Airrace)。なかには自前のボートを用意して海側から観戦する人もいた

ダグラス「DC-3」のエレガントな姿にうっとり

会場では、レース以外にも航空好きにはたまらないイベントが多数行われた。特に注目を集めたのは、ダグラス「DC-3」と「零戦」という2つの特別な展示飛行だ。

ダグラス「DC-3」は戦前の1930年代年に開発された双発のプロペラ旅客機・輸送機。その機材を所有する時計メーカーのブライトリングが3日の予選と4日の決勝の両日、エアレース千葉大会の会場で展示飛行したのだ。

20170609_y-koba3 (3)↑1940年前後、北米を中心に旅客機として活躍した無頼論が所有するダグラス「DC-3」。優美でエレガントに飛ぶ姿に観客はうっとり

ブライトリングによれば、この機材は77年前の1940年にアメリカン航空に納入され、北米の民間航空機として世界各国を飛行したもの。現在世界一周ツアーの途上にあり、日本国内では熊本、神戸、福島に立ち寄って体験搭乗などのイベントを開催してきた。6月に日本を離れる前の最後のイベントとしてこの展示飛行は企画されたという。

DC-3は3日/4日の両日とも仙台空港から飛来。丸みのある機体はどこか優美でエレガント。会場前の海岸をゆっくりとかなり低めに旋回してその姿を披露してくれた。ここまで低空で周回するのは今までにない体験で、その姿には航空ファンならずとも飛行機の魅力に取り憑かれたはずだ。

「零戦」が日本の空へ里帰り

そして、もう一つのスペシャルな企画が「零戦」こと「零式艦上戦闘機」の展示飛行だ。この零戦は米国在住の日本人が所有するもので、今回の飛行は「零戦里帰りプロジェクト」の一環として実現したもの。日本人パイロットの操縦によって「零戦」が日本の空へ里帰りすることは歴史上初の出来事でもある。実際に飛べる零戦は世界に4機しかなく、いわばその“貴重品”がエアレース千葉大会の会場でその勇姿を披露してくれたというわけだ。

20170609_y-koba3 (1)↑予選が予定されていた3日に登場した零戦は速度を抑えるため車輪を出したまま飛行したが、決勝当日の4日には車輪をたたんで観客の前にその勇姿を現した

零戦はスカイツリーの方角から千葉方面へと飛来し、独特のエンジンフードの形状により遠目からでもすぐにその存在に気付くことができた。3日は速度を抑えるためか脚を出したまま飛行。ゆっくりと2周して会場を後にした。一方、4日は脚を収納して3日と同じく会場周辺を2周したものの、そのぶんだけ速度が増し、感覚としてはアッという間の出来事となってしまった。

それでも、2周目には機体を左右に振るなどして存在感をアピール。エンジン音は乾いたサウンドながらどこか柔らかい心地よさ。目の前を通り過ぎる頃にはその音がピークとなり、その響きにうっとりとした気分になった。観客からは「お帰り~!」と叫ぶ声と同時に拍手して見送る姿も見られた。

ヘリも登場して人命救助を行うデモを披露

4日には、陸上自衛隊(防衛省)のヘリコプター「アパッチ・ロングボウ(AH-64D)」や「ヒューイ(UH-1J)」が2機編隊で登場。また、千葉市消防航空隊ヘリコプター「おおとり1号」「おおとり2号」は3日と4日の両日に登場し、人命救助の模様を披露するなどして、会場を盛り上げた。

20170609_y-koba3 (5)↑千葉市消防航空隊ヘリコプター「おおとり1号」「おおとり2号」。人命救助を行うデモを披露した

さまざまなイベントで家族みんなが楽しめる

日本人パイロットの室屋義秀選手が昨年の千葉大会で優勝を果たし、今シーズンの第2戦でも勝ったこともあり、本大会でも来場者の関心はそこに集中していた。室屋選手が見せる技に多くの人が注目し、まさに会場には大応援団が詰めかけたといっても過言ではない。とはいえ、少なくとも期間中に上記のような数々のイベントが実施されるエアレース千葉大会は、家族みんなでさまざまな楽しみ方ができるイベントに育ってきているといえるだろう。まだ来年の予定は決まっていないが、ぜひとも毎年の恒例行事にしていってもらいたい大会である。

20170609_y-koba3 (8)↑競技の合間にはアクロバット飛行の模様も披露された。通常のフライトではあり得ない軌跡にビックリ

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