仏ラグジュアリー企業が支援、藝大生による「2074、夢の世界」展を祝福 – Fashionsnap.com

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 コルベール委員会が東京藝術大学の学生を対象に実施したコンペティションの作品を展示する「2074、夢の世界」展が、6月17日から東京藝術大学 大学美術館で一般公開される。前日の16日にオープニングセレモニーが行われ、同委員会のメンバーであるフランスのラグジュアリー企業のプレジデントやCEOが祝福した。

 コルベール委員会はコスメブランド「ゲラン(GUERLAIN)」の創始者ジャン・ジャック・ゲランによって1954年に発足した。「エルメス(HERMÈS)」エグゼクティブ・ヴァイス・プレジデントのギョーム・ドゥ・セーヌ氏がチェアマンを務め、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」や「クリスチャン ディオール(Christian Dior)」「セリーヌ(CÉLINE)」といった計81の名だたるフランスのラグジュアリーブランドが加盟。世界にフランス流の「美しい暮らし」を伝えるという理念のもと活動している。ジャパン チェアマンは「シャネル(CHANEL)」日本法人社長のリシャール・コラス氏が務めている。

 今回の共同企画は、同委員会が2014年に創立60周年を迎えたことを記念し、約4年がかりで実現。2014年の60年後にあたる2074年のユートピアをテーマに、東京藝術大学の学生50組の制作活動を支援するスカラシッププロジェクトとして展開された。パートナーシップの相手に東京藝術大学を選んだ理由について、同委員会プレジデント&CEOのエリザベット・ポンソル・デ・ポルト氏は「コルベール委員会は未来を中心に考えている」と前置きしながら、「日本は歴史に対してリスペクトがあると同時に未来に向いているので適切な国だと思った。学生に問いを投げかけたのは、2074年を生きる世代だから」と話す。支援企業には「バカラ(Baccarat)」や「カルティエ(Cartier)」、「ラコステ(LACOSTE)」「ロンシャン(LONGCHAMP)」「ラ・メゾン・デュ・ショコラ(LA MAISON DU CHOCOLAT)」など27企業が名を連ねた。

 ユートピアは委員会のメンバーブランドに想像してもらい、その結論をもとにフランスのSF作家6人が短編小説を制作。このSF小説を藝大生が再解釈して作品プランを練り、一次となる書類審査で80組のエントリーから50組の作品を選出した。さらに二次審査で選ばれた3組の作品は、今年10月にパリで開かれるフランス最大の国際コンテンポラリーアートフェア「FIAC」で展示される。二次審査は今朝行われ、同大学美術学部長の日比野克彦や小説家の朝吹真理子、照明デザイナーの石井リーサ明理らが審査員として参加した。

 受賞作品はオープニングセレモニーで発表され、北林加奈子の「肌」、川人綾の「織合い」、島田清夏の「Voice of the Void: 4600000000」が選ばれた。日比野は、プロジェクトの過程でSF作家が来日し、学生に向けてワークショップが実施されるなど”丁寧な作家の育て方”に感銘を受けたといい、フランス文化にある「社会に対して美しく、責任を持って届けていくという姿勢は学ぶところがある」とコメントした。コラス氏は「ここまで大規模にプロジェクトを支援するとは思っていなかった。コルベール委員会のスピリットを表現できることを感謝している」と述べた。今回のようなプロジェクトを行うのは委員会としても初めて。エリザベットは「私達は同じプロジェクトを繰り返すことはない」と話し、日本のためのプロジェクトであることを強調した。

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