「ポカリスエットゼリー」CMの「L/R」発音は、在米日本人のトラウマを掻きむしる – messy

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ポカリスエットゼリー公式youtubeより

ポカリスエットゼリー公式youtubeより


 「ポカリスエットゼリー」のCMが一部で批判されている。

 女優の吉田羊と子役の鈴木梨央が演じる仲の良い親子が、夏のビーチで「ポカリスエットゼリー」を飲んでいる。母親が唐突に英語風の巻き舌で「Pocari Sweat Jelly」と言う。娘が真似ると母親が「ノーノーノー」と言って「ジェリー」の発音を訂正し、2人で何度か繰り返した後、「OK」となる。

 他愛のないCMだが、問題となっているのは「ジェリー」の発音だ。英語の綴りは「jelly」と「L」が入っている。しかし、CMの親子は「Jerry」と「R」で発音しており、これは『トムとジェリー』など、名前のジェリーだ。

 実のところ、子役の最初の発音がもっとも「L」に近いのだが、巻き舌の母親に「R」に矯正されていく。さらにオチとして、最後に出て来る商品名のナレーションはカタカナ語としての「ゼリー」だ。

 日本語は「L/R」をどちらもラ行で書き表し、音にも区別は無く、したがって日本人にはどちらも同じに聞こえる。だからこそプチ炎上に対して「そんな些細なこと、何がいけないの?」といったニュアンスの意見もある。しかし、批判している側、主に海外在住の日本人や英語に関わりのある日本人にとって、これは決して見過ごせない、トラウマを掻きむしられる大問題なのである。

「ラルフ・ローレン」が正しく言えない

 「L/R」、英語話者には完全に異なる音に聞こえている。したがってアメリカ人にとって「jelly」と「Jerry」は「同音異義語」ではなく、全く別の言葉。逆に混同するアジア系のことを不思議に思う。

 当のアジア系は「L/R」が含まれる単語がことごとく上手く発音できない。買物から仕事に至るまで日常生活のあらゆる場面で何度も何度も「はぁ?」と聞き返され、3度繰り返しても通じず、最後は紙に綴りを書いてようやく理解してもらえるなど、大変な思いをしている。想像してみて欲しい。これを衆人環視の場で体験するのだ。電話になるともうお手上げであり、筆者も渡米から数年の間は掛ける前から脇の下に汗が滲んでいたという哀しい記憶がある。

 今回の「ジェリー」ネタがツイッターで盛り上がった際、筆者のフォロワー諸氏から以下の単語やフレーズが「発音無理」とのリプライがあった。

 「Polo Ralph Lauren(ポロ・ラルフ・ローレン)」。「L/R」の連打であり、さらに「ph」まで含まれている。同じくブランド名の「Karl Lagerfeld(カール・ラガーフェルド)はドイツ名だが、「カール」が難しい。「ラルフ」「カール」共に一般人にもある名前で、つまり日本人は友人や同僚、果ては恋人や夫がラルフやカールであっても名前を正しく呼べていないのである。「pearl(パール)」は「真珠」の意味だけでなく、地名や店名など固有名詞の一部であることも多く、意外と使用頻度の高い言葉である。しかし、カタカナ発音で「パール」と言っても絶対に通じない。

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