【信州ワイド】“巨艦”地元と観光客両にらみ 「イオンモール松本」9月21日 … – 産経ニュース

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 総合流通大手のイオン(千葉市)は、松本市中心部に建設中の「イオンモール松本」を、9月21日にグランドオープンする。インターネット通販の拡大や消費志向の多様化に伴い総合スーパーの苦境が続く中、アウトレットを除けば、県内最大規模となる「巨艦」ショッピングモールが、中信地域の商業地図をどう塗り替えるか注目される。 (太田浩信)

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 ◆回遊拠点に期待

 イオンモール松本は、平成27年に施設の老朽化のため閉店した大型商業施設「松本カタクラモール」の跡地一帯を再開発して誕生する。片倉工業(東京)の所有地を中心とした敷地面積は約6万2500平方メートルあり、JR松本駅から東へ約1・5キロの中心市街地に位置する。

 店舗は、3階建ての「晴庭(ハレニワ)」と「風庭(カゼニワ)」のほか、2階建ての「空庭(ソラニワ)」の3棟からなり、店舗面積は約4万9000平方メートル。同社が佐久で展開するイオンモール佐久平(店舗面積約2万5000平方メートル)に比べると、約2倍の広さとなる。

 入居店舗は、世代ごとのニーズに対応する総合スーパー「イオンスタイル松本」を中核とし、スウェーデンのファッションブランド「H&M」や生活雑貨店「無印良品」など約170に及ぶ。商圏は、自動車で30分以内で来店できる約12万世帯(約30万人)を見込む。

 「『まちなか回遊拠点』として、個性とにぎわいにあふれた交流空間にする」

 開発主体となるイオンモール(千葉市)の三嶋章男営業本部長は、地元消費者だけでなく、観光客もターゲットにしている考えを強調する。あがたの森公園や松本市美術館、白壁と黒なまこ壁の土蔵が立ち並ぶ中町通りに近い地域特性を生かし、観光振興にも寄与する施設にしたいという。

 このため、ショッピングモールには珍しく、地元ケーブルテレビと提携した観光情報ディスプレーを施設内に設置し、観光スポットや温泉情報、イベントガイドなどを発信する。

 近代日本の製糸産業を支えた歴史的建築物の「片倉工業旧事務所棟」も外壁部分が保存され、「晴庭」の建物の一部に活用した。内部には、地元企業によるレストランスペースを展開し、新たな観光名所としても期待される。

 ◆“融和”に配慮

 周辺の1キロ圏内には食品スーパーが1店しかなく、コンビニエンスストアも少ないため、地元では、周辺の渋滞懸念のほかに、イオンモール松本の出店に対し、反対意見は少ない。ただ、オープンに当たり、カタクラモールが地域に長年親しまれてきた経緯を踏まえ、地元との融和に配慮した。

 その目玉の一つに、JA松本ハイランドが出店する農産物直売所「ファーマーズテラス松本」がある。市内の農家が丹精込めた農畜産物や農産加工品などを売り込むスペースで、同JAの伊藤茂組合長は「ショッピングモールへの出店は、全国のJAに先駆けた試み。消費者と向き合いながら、新鮮な野菜のおいしさを届けたい」と意気込む。

 JAを含めて39社の県内企業が出店し商都として栄えた松本の魅力をアピールする。イオンスタイル松本も「地物」にこだわった品ぞろえを進める。地元食材を使った総菜や県内産ワイン・日本酒をはじめ、購入品をその場で食べられるイートインコーナーも設ける。

 娯楽面では8スクリーン、1102席のシネマコンプレックスやフードコート、レストラン街なども充実させる。

 気がかりなのはやはり、周辺の交通渋滞だ。公共交通機関を利用した来店者には優待サービスを提供する方向で、買い物帰りに重い荷物を持たずに済むよう、購入品を来店日に配達する。

 イオンモールの担当者は「地元の商業者と競合するつもりはない。観光による誘客も含め、相乗効果を期待したい」と話している。

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