カルソニックカンセイ、埼玉県内で地域活動展開 – 日本経済新聞

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 自動車部品大手のカルソニックカンセイは埼玉県内での地域活動を活発化する。海外に留学する学生向けの奨学金事業に寄付し、県内企業との交流会も開いた。企業の社会的責任(CSR)に努める企業を評価する潮流を踏まえて、県内での人材育成や技術開発に力を入れる。

 人材育成では、埼玉県が今年度に新設した奨学金事業で、企業から寄付を募る冠奨学金制度の第1号の寄付者となった。「カルソニックカンセイ未来奨学金」の名称で、海外の理系大学・大学院の学位取得コースに年間135万円を給付する。

 別の奨学金を含めて、今年度は2人の奨学生に計200万円を給付する。同社は「埼玉のものづくり人材の育成に貢献する」と説明する。

 大学生の研究活動への資金支援も検討する。学生が製作した車両の性能を競う学生フォーミュラ大会に出場する埼玉大学(さいたま市)など県内の学生チームが対象で、具体的な金額は今後詰める。

 地元企業との交流にも力を入れる。異業種交流事業を始め、8月初旬には県内に本社を構える衣料品メーカー、しまむらの幹部が同社を訪問した。意見交換や情報共有を通じ、部品などの在庫管理ノウハウなどで県内企業の強みを取り込む狙いだ。将来的には高い技術力を持つ地元企業と技術提携・協力も検討する。

 地域貢献事業では、11月にさいたま市北区の本社で秋祭りを開く。自治会や地元飲食店向けに出店のスペースを設けたり、子ども向けにレーシングカーとの写真撮影を企画したりする。従来は商談会中心だったが、商談会に加えて地域住民も訪れることができるイベントに切り替える。

 同社は2018年、さいたま市に本社を移転して10周年を迎えるが、県内企業としての認知度は高くない。研究拠点も県内に構えるが、日産の系列企業だったため、県内で目立った地域活動に取り組んでこなかったことが背景にある。

 日産などは3月、米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)に約5000億円で株式を売却。資本面で日産の系列を離れたことを契機に、埼玉に立地する自動車部品メーカーという地域色を強調する路線に転じる。

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