俺の3分とアキラ100% 時速240キロのバイクに“ニケツ”して、鈴鹿サーキットを走ってきた、夏。 – GQ JAPAN

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不慣れなバイク用のレーシングスーツに悪戦苦闘する記者。心労のためか、やや田中邦衛風。

革ツナギが重すぎる!

話を戻そう。鈴鹿8耐期間中に開催された「タグ・ホイヤー エクスクルーシブ プログラム」に参加したのは『OCEANS』『WATCH NAVI』、そして『GQ JAPAN』の3メディアだった。ちなみに現在44歳の記者は、バイクの後席に座ったいわゆる“ニケツ”は30年前に一度だけ、自分で二輪を運転したのは原付のピアッジオ・チャオ(ペダル付き原動機付き自転車)の10年前が最後というスペックのオールド・ルーキーである。

もちろんバイクのレース経験はない。ピットでフルレザーのレーシングスーツを着るだけでも大苦戦だ。湿気なのか汗のせいなのか、ベタついて足も腕も通らない。チームスタッフをはじめ関係者を待たせてしまっている焦りもあって、ますます汗が噴き出す悪循環だ。フルレザーのツナギは想像以上の重さ(約6.5kg)で、同じレーシングスーツでも四輪レース用のそれとはまったくの別物だった。

重いだけでない。そもそもバイク用のスーツは、膝を曲げて腰を曲げ、猫背になって手を前に出してハンドルを握るという姿勢を前提にデザインされているため、あらゆる動きを制限する。しかも上半身は脊椎パッドで固定されており、膝のプロテクターは屈伸さえ容易に許さない。歩行は不恰好になり、ブーツを履く、椅子から立ち上がる、そんな行為さえひと苦労である。

もし転倒したら……

周囲のピットではワークスチームが翌日の決勝に向けて作業をしている。なんだかのんびりとした雰囲気を感じたが、ホンダワークスの前で思わず立ち止まった。カウルを外し、大量の小石を取り除いているではないか。そう、マシンが転倒してコースアウトしたのだ。小石はグラベルのものだ。一気に緊張が高まった。四輪と違って転倒する可能性がある。エキシビションの色合いが強いプログラムとはいえ、また、たとえ現役ドライバーのタンデムとはいえ、100%転倒しないという保証はない。

ヤマハのチームスタッフが「スーツは大丈夫か?」「ヘルメットのサイズは合っているか?」としきりに英語で確認してくる。そう、万が一転倒した際に、自分の命と身体を守ってくれるのはスーツとヘルメットだけだからだ。もし転倒した場合には「踏ん張ったり、抵抗したりせずに、ハンドルを放して身を任せるように」とのアドバイスがあったり、万が一に備えての同意書にサインを求められたりと、より一層緊張と不安な気持ちを高める。この時点で体力の半分くらいは消耗していたような気がする。





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