ASUSが赤坂にショップを出店 – リアル店舗で客層拡大をねらう | ニコニコ … – ニコニコニュース

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●ASUS会長へインタビュー
ASUS(エイスース)が、赤坂にショップを出店した。ASUSといえば、往年のパソコンファンなら、マザーボードやグラフィックカードといった、自作向けパーツをイメージする方も多いだろう。

ASUS会長のジョニー・シー氏

だが、このリアル店舗ではそうした自作用パーツではなく、完成されたノートPCや一体型デスクトップPC、スマートフォンなどをメインに扱う。このリアルショップの開店は何を意味するのだろうか。ASUS会長のジョニー・シー氏に話をうかがった。

まずは軽くASUSの日本での動きを振り返ってみよう。やはりASUSの名が知れわたったのは90年代から2000年代初めに訪れた自作PCブームだと思う。ゲームやインターネット端末、テレビ録画パソコンといった、多様な使い方に合わすため自作パソコンを作った、あるいはタワー型、スリムタワー型、キューブ型といった好みの筐体を使いたいがため、マシンを組んだという人も多いだろう。
○自作パーツだけでなく完成品にも力を入れる

だが、徐々に自作PCブームは下火になっていく。余談だが、筆者は自作PCなどを取り上げるパソコン雑誌に所属していた。以前は自作PCで特集を組めば雑誌の売れ行きはよかったのだが、いつのまにか読者に受けなくなり、休刊した。

ASUSは、もちろん今もPCパーツのトップブランドだ。だが、自作PCが衰退していくなか、いち早く新たな戦略を打ち出したのを憶えている。そのうちのひとつがUMPC(ウルトラ・モバイルPC)と呼ばれる「Eee PC」だろう。以降、自作パーツだけではなく、完成品にも力を入れるようになった。

そして、ランボルギーニとコラボレーションしたハイスペックノートPCや、モビリティ性能に優れた「ZenBook」などを投入。パーツ以外の完成品も積極的に投入してきた。今回、赤坂にリアルショップを開店したのは、その流れをくんでいるといえる。

●赤坂を選んだ理由

店舗に掲げられたASUS Storeの文字

さて、ASUSが赤坂をリアルショップ開店の土地に選んだのはなぜか。ジョニー会長によると、銀座も候補に挙がっていたらしい。だが、銀座は人の流れが大きく、ショップに多くの集客があると、かえってきめ細やかなサービスができない。つまり、来店してきたすべての客に、満足できるサービスが提供できない可能性が生じる。一方、赤坂は銀座に比べれば人の流れは少ないが、土地としてのプレミアム感は十分に高く、多くの企業が集まっており国際色も豊かというのが、白羽の矢が立った理由だそうだ。

そして、なぜリアルショップなのか。PCを購入する際、オンライン通販を利用する人が多い。それを考えると、運営経費がかかるリアルショップは、企業にとって重荷になるのではないか。これに関し、ジョニー会長はこう切り出した。「オンラインもオフラインも販売チャネルとして重要と考えるのが、新しい小売りの概念です」だという。

やはり、客との結びつきを高めていくには、オフラインを軽視するわけにはいかないのだろう。また、オフラインで客に体験してもらうということも重要だとし、それがオンラインでの販売増につながっていくという考えだ。

また、PC販売とサポート体制が一緒になったショップを出店するのは、日本が初めて。ZenBookというブランド名のZenは「禅」からとったという、いかにも日本通のジョニー会長ならではの選択だ。

実際の店舗を見学させていただいたが、とても洗練された雰囲気だ。木製のテーブルの上に製品が並べられているが、広い間隔で置かれているのでゴチャゴチャした感じはまったくない。壁際のラックにはPCやスマホのケースといったオプションがそろっている。製品本体を購入した際に、それにピッタリのオプションを同時購入できるというわけだ。ショップの奥には簡単なイベントや製品活用教室が行えるスペースもある。家電量販店にはないスマートさだ。

さて、こうしたリアル店舗による戦略を加速させてきたメーカーがある。そうアップルだ。2003年に日本初の直営店、アップルストア銀座店を開店してから、2018年3月現在、表参道や心斎橋、名古屋栄などに7店舗をオープンした。そしてiPodやiPhoneなどをヒットさせ、現在ではもっともブランド価値のある企業に成長している(インターブランドジャパン調べ)。

ASUSもリアル店舗戦略を加速させ、客との結びつきの強化し、そしてブランド力向上へとつなげたいに違いない。
(並木秀一)



画像提供:マイナビニュース



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