小は大を兼ね得る!”な、コンパクトSUV時代の幕開け 「しょうゆ顔」か「ソース顔」か – GQ JAPAN

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Gクラスはなぜ女子ウケしたか

O:メルセデス・ベンツのGクラスは芸能人が好んでいたモデルですが、徐々に一般化しました。背景にはちょっとお金持ちの女性がとびついたというのがあります。欧州では新型が発表されましたが、従来型でいうと、全高は1970mmもありますが全幅が1860mmと、意外にほっそりしています。狭い道でもじつは扱いやすい。それでいてあのオーラがありますからね。

M:E-PACEの全幅は1900mmだから、Gクラスも幅だけならコンパクトSUV?かしら。あのオーラはやっぱりミリタリーウェアのオーラに通じるものですね。

O:ある種のホンモノのオーラということですね。ランドクルーザーとかランドローバーといった同種の本格的クロスカントリー車と共通しているのは、どんな道でも走る悪路走破性の高さ。しかもダッシュボードで操作できる、前後と中央、3個所に設けられディファレンシャルギアを一個ずつロックする機構まであって、よりホンモノ感が強い、というかホンモノ。このクルマの存在感が強すぎて、メルセデス・ベンツが1997年に初のSUVであるMクラス(現在のGLE)を発表したとき、”たんなる乗用車か”と失望の声があがったほどでした。

M:ファッションの世界にもすこし似た話があります。「リーバイス®ビンテージクロージング」のジーンズ。1910年代から70年代までの代表的な型を復刻して人気です。いい雰囲気で、30代にもウケている。デニムの厚さとかが本格的。で、洋服好きは、モロそのまんま、という着こなしはしないんです。いまの流行をみながらテーパーをかけてラインを直したり、少しイジる。『GQ』の読者はわかってくれると思うんですが、それがオシャレ。コンパクトSUVも、そんな”お直し”に似た感覚が受けたのではないかと思うんです。

O:クロカン型4WDがトップで、オシャレ感が強いSUVは格下、みたいな価値観が昔はあったけれど、いまはそんなふうでもないですね。なかでも突き抜けたのは日産が2010年に発売したジューク。ちょっと奇抜だけれど、セダンとかハッチバックといった既存のジャンルではカバーできない個性的なスタイルで欧州を中心に大きな人気を博しました。トヨタが2016年にC-HRを出したとき開発担当者は「ジュークの成功がなかったらこのクルマをつくらなかったでしょう」と”本音”を語っていました。

顔の印象論

M:デザインはコンパクトSUVにとって、とても重要なポイントですね。この項では日本で買えるコンパクトSUVを”顔つき”から「しょうゆ顔」と「ソース顔」に分けてみました。前者はスーツも似合うようなフォーマル性を感じさせる雰囲気で、後者はカジュアル。SUVはそもそもクルマの世界の古いしきたりとか価値観を崩したところに真骨頂があるので、SUVをきちんとカテゴライズしてしまっては自家撞着に陥ってしまう。あくまでゆるい分類です。

O:でもそうやってみて、なにが自分のライフスタイルに向いているか考えるのも楽しいですね。ぼくはC-HRは操縦感覚は好きだけれど雰囲気的に自分の年齢が合致しないかんじなので、ジャガーE-PACEあたりが合うのかなあと思いました。いまは全体に若々しいデザインが多いですが、このあと、レクサスとかキャデラックがより小型のSUVで市場に参入してくるので、楽しみにしているんですよ。どちらもしょうゆ顔かなあ。スタイリッシュなモデルが好きだったら、アウディQ2とか、近々の日本発売がうわさされているボルボXC40とか、そういう新ジャンルも注目ですね。

M:もはや、SUVにあらずんばクルマにあらずといった勢いですね。SUVの世界的な市場規模は、とうとうセダンを超えたようです。

O:ランボルギーニは先日、スーパーSUVを謳うウルスを日本でも発表しました。フルサイズのSUVを発表して世のなかを驚かせた最初のスポーツカーメーカーはポルシェとそのカイエンですが、マセラティ、ベントレー、アルファ ロメオ、さらに噂ではロールス・ロイスと、SUVへと向かう流れはどんどん太くなっています。いっぽうでSUVのコンパクト化もトレンドになっていくでしょうね。ウルス発表の際に来日したランボルギーニのCEOに「(ウルスより)小さなSUVの計画は?」と尋ねたら、「どんな可能性だってありますよ」と、言下に否定したりはしませんでした。

街の風景を変える

M:コンパクトSUVがハッチバックやステーションワゴンに代わっていって、街の風景を変えつつあります。小柄なひとにとっては目線が高くて運転しやすいメリットがあるなど、都市生活者の機能的要求によりよくこたえているわけです。

O:フランスでもプジョーやルノーが小型車から派生させてトールボーイ型のSUVを出してヒットさせています。フランスやイタリアでは車体が大きいSUVは一般的な人気は出ないだろうと言われていましたが、そんなことはなかった。これも先述の日産ジュークが火をつけたといわれていますが。

M:ひとはこれからクルマのなかでやることが多くなっていきます。運転支援システムがより”進化”すればスマートタブレットのように車載のインフォテインメントシステムで外の世界とつながる機会も増えていく。そのときに、既存のハッチバックより空間的余裕があって増えたシステムを搭載する際の自由度の高いSUVは有利です。

O:聞くところによるとドイツでは、今後、運転支援システムが進んでいわゆる自動運転が現実のものとなっていったときを想定して、持ちこんだデバイスはNGだけれど、車載システムならタブレット型のモニターで情報を検索したりメールしたりすることを許容する、という方針を検討中だそうです。

M:いまはクルマが従来の世界から脱皮する時期に来ているのはたしかでしょうね。SUVもたんに目新しさゆえに人気を集めているだけでなく、クルマの内と外でデジタル化がより進んで生活が新しくなっていくことへの予感を感じさせているのかもしれないですね。それがおもしろいです。





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