神戸新聞NEXT|総合|播州刃物の歴史絶やすな 職人育成目指し工場 … – 神戸新聞

Home » ブランド » Next » 神戸新聞NEXT|総合|播州刃物の歴史絶やすな 職人育成目指し工場 … – 神戸新聞
Next コメントはまだありません



 250年の歴史を誇る兵庫県小野市の「播州刃物」が、職人の高齢化を背景に後継者不足となっている。伝統産業の技術を絶やしてはならないと、地元のデザイン会社「シーラカンス食堂」が職人育成工場建設に乗り出した。特定の師匠に弟子入りせず、複数の職人から教わることができ、製作工程を記録した映像を活用して技術継承に生かすという。6月上旬の稼働を目指す。(笠原次郎)

 播州刃物は包丁や鎌もあるが、はさみの種類が特に多く、散髪、布の裁断、生け花、盆栽、枝切り用などがある。職人が手作業で仕上げる刃物は切れ味の良さで知られ、日本かみそりは京都の芸者らに愛用されているという。火をおこして鉄を打つ「鍛造(たんぞう)」で製造され、研ぎ直しもきく。

 同社によると、2013年以降、約10人が修業を希望して小野市を訪れたが、職人の高齢化などから弟子入りできたのはわずかに1人。播州刃物のブランド化や販路開拓に力を入れてきた小林新也代表(30)=同市西本町=は「このままでは存続すら危ぶまれる」と考え、職人育成の場をつくることにした。

 昨年8月、実家の庭など約50平方メートルで建設開始。職人としての修業を希望していた姫路市の元ミュージシャン藤田純平さん(26)が仲間に加わり、建設を手伝う。引退した職人から鍛造に使う大型ハンマーを譲り受けたほか、火をおこす小型の炉も設置した。

 当面は3人の職人育成を目指す。指導するのは、60代の刃物の研ぎ職人や70代の握りばさみ職人、80代の花ばさみ職人ら熟練者ぞろいだ。

 今月9日から、建設費と職人育成費に充てる500万円をインターネットのクラウドファンディング「キャンプファイヤー」で募っている。返礼品には播州刃物の各種製品を用意。小林代表は「職人の高齢化などを考えればラストチャンス。技術が途絶えないよう、後継者を一人でも多く育てたい」と意気込む。

 問い合わせはシーラカンス食堂TEL0794・63・2265





コメントを残す