プラダ初の試み! 4組のクリエイターがナイロンの可能性を追求 – GQ JAPAN

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その日のミラノは、朝から濃い霧が立ちこめていた。須賀敦子さんの名エッセー集『ミラノ 霧の風景』には「ミラノに霧の日は少なくなったというけれど、記憶の中のミラノには、いまもあの霧が静かに流れている」とあるから、きっとかなり珍しい日なのだろう。そんなことを考えながら、タクシーの中から露に濡れるミラノの街を眺めていたら、ショー会場(プラダ ウェアハウス)に到着した。

会場のなかは、さながら”プラダの物流倉庫”だ。各国にデリバリーされる前の積み荷が収納されたかのような倉庫の合間を縫うようにランウェイが配置されている。ショーはいくつかのカテゴリー別に構成されていた。最初は、プラダが1984年に開発し、飛躍のきっかけとなったバックパックの素材、ブラックナイロンを、洋服に置き換えた商品群だ。半袖の中綿入りのシャツやプルオーバーのパーカーには、あの三角タグやネームタグが付けられていて、折り畳んだらバッグとして使えそうなインダストリアル感が漂っている。それに続くレザーのコートやジャケットも、中綿のピーコートやコーチジャケットも、いずれもミニマルでワーカーなかんじで、いつもより硬質なプロダクト感が伝わってくる。

中盤の4つの黄色のバケットハットを被ったルックを挟んで、コレクションはにわかに変化する。過去のプラダを彩ったファイヤーパターン、アロハ柄、リップスティック柄などの派手な色柄が登場し、一気に華やかになるのだ。そして終盤には、モードとスポーツを融合させた金字塔的存在である赤いラインの「リネア・ロッサ」が登場。ラストは、ややゆったりしたサイズ感のスーツで締めくくった。

また、今回のショーには、プラダの新しい取り組み「Prada Invites」が盛り込まれていた。ロナン&エルワン・ブルレック、コンスタンティン・グルチッチ、ヘルツォーク&ド・ムーロンレム・コールハースの4組の著名クリエイターを招き、プラダのアイコンであるブラックナイロンを素材に、自由に作品を作ってもらうという試みだ。それぞれの作品は、ショー中盤の黄色のバケットハットを被ったルックの中に隠れている。実際に現場で見た本誌のスズキ編集長は、この試みをどのように思ったのだろうか?

「プラダがラグジュアリー・ブランドであることはいうまでもありませんが、しかし、そのラグジュアリーは、いささか逆説的に聞こえるでしょうが、本質的にいってポップなものなのだ、と僕はかんがえています。というのも、プラダ・ファッションの工業(=複製可能)的で、数理的であるほどに簡潔を極める美意識は、モダン・デザイン運動の嚆矢であるバウハウスを思わせるからです。こんかいの4組のそれぞれにインダストリアルな創造者たちとのコラボレーションは、それゆえすぐれてプラダ的な試みであったとおもいます。僕がいちばん気に入ったのは、いかにもインダストリアルでアイロニカルなコールハースのフロント式バックパックでした」

というこたえである。気になる4組の”特別なプラダ”の詳細は、上記をチェックしてみよう。





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