知らずに消えていく日本の工場を救いたい。『ファクトリエ』山田敏夫さんに聞く“応援経済”のつくりかた – 朝日新聞

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一方で、日本のファッションはブランディングやマーケティングから入ります。日本にも何千年という着物の染めや縫製の歴史があるのに、その歴史を消して“made in china”で作って、どう売るかを大切にしている。例えば、フィリピンの工場で製作費に100円かけて作った靴を日本で10,000円で売ることがすごいと。

文化の違いといえばそうだけれど、日本にも長い歴史のある技術があるのだから、日本からそういう技術を使ったブランドをつくりたいと思ったのがきっかけです。

――山田さんはパリ留学から戻って会社員をした後、29歳で起業されました。そこから日本各地の工場を1年に100箇所、累計で600の工場をめぐったそうですね。まず、日本にそれだけの工場があることに驚きました。

山田 それは、多くの皆さんが知らない事実です。さらにいうと、1990年から2010年までに800万人の何らかのものづくりに携わる職人がいなくなりました。それも誰も知らないうちに。僕はそれが良い悪いではなく、資本主義の原理の中で「そんなものだよね」と黙殺されて、日本の様々な産業でものづくりが消えている現状に危機感があります。

ものづくりとは文化そのもので、ものづくりのできなくなった国は滅びるんです。ものを大切にする人は自分を大切にする、自分を大切にする人は相手も大切にする、これはコミュニティの基本です。

僕は、服を大切にしないことは自分を大切にしていないことだと思っていて、昔は当たり前にあった思いやりをもう一度取り戻したい。作った誰かに対してきちんと考えてものを大切に使う人を増やしていく、そういうチャレンジをしています。





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