【徹底検証】ネット時代に生きるバンドマンをめった切り「イギリス人はSEO的にアリなのか?」 – BARKS

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ネット時代に生きるミュージシャンは大変だ。情報のほとんどがインターネットで流通される現代社会において、自らの情報をネット上でしっかりと管理/運営する必要がある。「ミュージシャンが最も輝く場所はライブ」とはいえ、そのライブにも、オーディエンスが来てくれなければ元も子もない。ライブ情報を伝えるのも、やはりインターネットなのだ。

検索されたら一発で情報が出る…これが理想だ。「ゲスの極み乙女。」「水曜日のカンパネラ」「ASIAN KUNG-FU GENERATION」「夜の本気ダンス」「Official髭男dism」「B’z」…どれも個性際立ち、ネット迷子になることはない。逆に凡庸で汎用性の高い言葉をバンド名にしてしまうと、自分たちの情報がネット上で埋もれてしまうことになる。つまり、最悪だ。

そんな時代において、あろうことか「イギリス人」という名前のバンドがいる。これ、SEO(検索エンジン最適化)的に最悪ではないのか?こんな名前でネット時代の荒波を渡っていけるのか?逆に、この名前を活かせる逆転妙案はあったりするのか?ネット時代に生きていくミュージシャンにとって、どんなバンド名が有利なのか?

混濁した思いをスッキリと解決すべく、SEOコンサルタントの専門家を招き、イギリス人のメンバーが直接知恵を拝借するというセミナーを開催した。この記事は、T先生(株式会社X社 SEO事業部)と生徒3人:サコ、a.k.a.懲役八年/トムソンガゼル/ゴッサム武志(イギリス人)とのお勉強会の様子を記した、生々しくも意外とタメになるドキュメンタリーである。

──私、検索エンジンを軸としたマーケティングビジネスで、SEOのインターネット・ウェブ・コンサルタントをしております株式会社XのTと申します。

サコ、(banjo、mandolin):起立!礼。着席!

──そもそもSEOって言葉は聞いたことありますか?

ゴッサム武志(drums、percussion):ございません。

トムソンガゼル(bass):俺は聞いたことありますよ。SEO対策でしょ?

──SEO(サーチ・エンジン・オプティマイゼーション):検索エンジン最適化という意味です。皆さん、普段検索はGoogleですか?

ゴッサム武志:そうですねえ。

トムソンガゼル:Yahooも使うよ。

サコ、:昔はYahoo使ってたけど、今はGoogleの方が便利かな。

──検索エンジンシェアは1.Google、2.Yahoo、3.Bing(元MSNサーチ)のほぼ3つですが、Bingを使ってる人はかなりマニアックですね。検索エンジンの仕組みはGoogleとYahooは同じなので、どちらで検索しても結果は同じです。以前は違ったんですが、Googleが勢力を伸ばしてYahooがそこに取り込まれている状況ですね。

サコ、:ギブソンとエピフォンの関係といっしょじゃねーか。

ゴッサム武志:サコ、さん、静かにして。


▲サコ、

──まず、Googleがなぜ検索エンジンを運営しているのか?っていう話があります。

サコ、:先生!Googleは会社なんですか?

──会社です。Googleは、世界的には恐ろしい企業なんです。Googleの息がかかっている企業は世界中に何百とあって、昨年の統計だと1週間に1社買収をしている状況です。

サコ、:えええ?いつの日か世界中がGoogleに?

ゴッサム武志:じゃあ先生の会社も…。

──まだまだですね(笑)。Googleは「世界中の情報を整理して、世界中の人がアクセスできて、その情報にたどり着けるようにすること」を社内使命にしているんですが、これ、簡単に言ってますけど結構恐ろしいことで。

サコ、:そうかも。


▲ゴッサム武志

──「世界中の情報を全て持っている」状態をGoogleが目指しているんです。どれくらいすごい情報量を持っているかを示す例がありまして、4年前のワールドカップの時に1位から最下位までGoogleが予想したんですね。過去の選手のデータや監督のデータを分析し、どの国が何月何日にどんな試合をやってどのように得点を入れているかデータを統合しているんですが、1位から最下位まで全てを的中させているんです。

全員:ええええー!

──これは恐ろしいことです。

サコ、:神様じゃん。

トムソンガゼル:賭博に手を出したら、えらいことになる。

サコ、:つぶした方がいいんじゃない?

ゴッサム武志:危険だよねー。

──サイバーテロを仕掛ければ、Googleは世界を牛耳れるレベルにいます。

トムソンガゼル:バンド名、何にすればいいかGoogleに聞けばよかったねぇ(笑)。


▲トムソンガゼル

──以前の検索エンジンは単純でしたから、一定の決まりに従えば検索結果1位も取れましたが、精度も甘かったんです。「グッチ」を検索すると「GUCCI」じゃなくて「グッチ裕三」のホームページが出たり。

サコ、:期待通り(笑)。

──今はAIによって「グッチ」単体のキーワード検索であれば「GUCCI」を求めているだろうと判断してきます。

サコ、:それは人によって変わるの?「この人はものまね合戦のことを調べている」と思ったら「グッチ裕三」が出てくるとか?

──それはパーソナライズドといいます。Google chromeには学習機能がありまして、よく見ているものの関連ワードを表示しようとしてくるんです。

サコ、:あなたの裕三が1位になる、という。

──はい、そういう仕組みになっています。検索する場所によっても、結果は変わるんですよ。池袋で「ホテル」と検索したら、池袋周辺のホテルが出ます。京都で検索したら京都周辺のホテルがでます。特にエリアを指定しなくても「ホテル 京都」と入力しなくても、IPや検索元から判断してくるんです。

──そんなGoogleなんですが、実は「イギリス人」の検索結果が謎なんです。

サコ、:え?

──イギリス人のホームページはどこで検索しても1位、時間帯も関わらず1位。パソコンでもタブレットでもスマートフォンでも、どのような状態で検索しても1位に来るんですね。これはすごいことです。

サコ、:喜んでらんないぞ。

ゴッサム武志:Googleの魔の手が…ヤベえ。

トムソンガゼル:俺たちはGoogleに利用されてるかもしれない。

──検索結果1位になるためには、見出しの書き方やキーワードの入れ方など、様々な技術的対策が必要なんですが、なんでもかんでも対策すれば1位になるかというと、そういうわけでもない。信頼性や権威性も考慮され、信頼できるページじゃないと順位を上げないというのがGoogleの考え方です。E-A-T(専門性と権威性と信頼性)がないと上位は狙えないんです。

サコ、:な、なんでうちが一番なんだ?

ゴッサム武志:専門性ですね。

サコ、:イギリス人の専門性はないよ。メンバーにイギリス人はひとりもいないもん。これ詐欺でしょ。

ゴッサム武志:いや、「俺はイギリス人だ」って思ってやってるよ。それは信頼性でしょ。

──そもそも上位を狙うためには、ソースコードにいろんな仕組みを仕込む技術的アプローチも必要なんです。で、イギリス人のホームページを分析したんですが…そういった形跡がひとつもない。

サコ、:はあ…。

トムソンガゼル:SEO対策を全くしておりません。

──最初に表示される画面ってとても重要なんですが、そこには写真しかなくて、「イギリス人 Official Web Site」って書いてあるだけ。通常のSEO理論では1位になんかなりません。SEO対策としては10点くらいでしょうか。

全員:ははははは。

サコ、:点はもらえるんだ。「イギリス人 Official Web Site」で10点?

──はい(笑)。外部からリンクがたくさん貼られていれば高評価につながるので、ポイントはそこかとも考えました。

サコ、:信頼性のあるサイトからリンクが貼られていればいいんですね?

──音楽系メディアやブログ、Twitterとか、いろんなところから「イギリス人ホームページ」へリンクが張られていれば、それは高評価に繋がります。その部分でも分析してみたんですが…特にリンク数も多くない。

全員:うはは(笑)。

サコ、:謎が深まるねえ。

──関連キーワードがポイントかも知れません。英国の人を調べる場合、「イギリス人」ではなく「イギリス人 食生活」とか「イギリス人 ファッション」「イギリス人 成り立ち」とか、知りたいキーワードを入力するものです。そういう点で、UKのロックバンドを検索する人は多いので、「イギリス人 バンド」「イギリス人 ロック」という検索は多く、「イギリス人」であり「バンド」であり「日本に存在しているホームページ」として、イギリス人ホームページを上位に表示しているのではないかとも推測されます。

サコ、:もし「ナイジェリア人」っていうバンド名だったら、「ナイジェリア人 ロック」で調べる人はいないから、今のような結果じゃなかったかもしれない?

──そうなんです。

サコ、:わかりやすい。

──結局のところ、原点に立ち返りますと、Googleの使命は「世界中の情報を整理して、必要な情報を必要な人に適切に与える」ことですから、「イギリス人」と検索するユーザーには「イギリス人オフィシャルWEBサイトを見せるべきだ」と、Googleが判断しているとしか言いようがない。

サコ、:Googleが認めたバンドってことだな。

ゴッサム武志:違う。だましている。

トムソンガゼル:おっと危ねえ。

──そのようにGoogleのAIは判断しているんです。

サコ、:Googleに媚びるの、カッコ悪いじゃん。

ゴッサム武志:うるせえな。SEO対策してぇんだよ、こっちは。

──我々のようなSEO業者が「イギリス人オフィシャルWEBサイトの検索結果」を見ると、間違いなくSEO対策しているとしか思えないんですが、今のSEO理論/技術で言えば「上がるわけがないホームページ」なんです。

サコ、:おい、ディスってんのかよ!

ゴッサム武志:やめなさい!

──ただ、テーマ性というものがありまして、「イギリス人」というテーマやサイトの方向性をGoogleが評価をし、上位にあげているんじゃなかろうかという仮説が立てられます。そこで、SEOの概念を採り入れると、より評価は強固になります。「イギリス人 歴史」「イギリス人とは」といったテーマでバンドの歴史を記載するとか。

サコ、:なるほどー(笑)。

ゴッサム武志:ワルいなあ。

──「イギリス人」の検索結果で、ページ右側に「イギリス人 ジャンル:ロック」と「イギリス人 イギリス人または英国人はイギリスの国民である。…」と、ふたつの情報が表示されていますよね。エラーで上がっているのではなく、ちゃんとカテゴライズされているんです。

ゴッサム武志:俺たちはロック側のイギリス人。向こう側は民族側のイギリス人。それは当然ですよ。

サコ、:だから、俺たちが「ザ・ビートルズ」とか「ザ・ローリング・ストーンズ」って曲を作ったら、また上がるんだよ。

ゴッサム武志:「レッド・ツェッペリン」とかね。合ってます?

──えーと、上がらない(笑)。

サコ、:違うのか。

──今のままでいいです。

イギリス人マネージャー:先生、これが1位じゃなくなることはありますか?

──あります。

サコ、:それは、よくないぞ。

ゴッサム武志:何をしたら2位になっちゃうんですか?

──検索結果は相対評価なので、2位のページがユーザーに見せるべきページだろうとGoogleが判断してしまうと、2位になるということなんですが。

サコ、:これから先「今日は1位だ」「昨日は2位だった」っていう日があるかもしれない。

──そうですね。でも私共が見ている限りは、朝昼晩、連日ずっと1位でした。

トムソンガゼル:見上げたもんだよ。

──純粋にバンド名で検索結果1位を目指すのであれば、競争が少ないキーワードにするべきです。でもそれは、知っている人しか検索しないですよね。「ほうじ茶」「緑茶」とか誰でも検索するようなキーワードで1位に上がってきたら、インパクトは絶大なんです。イギリス人は、まさにその状態。新たなバンド名を検索エンジンで上げるのは、なかなか難しいですけど、イギリス人はなぜかGoogleから高く評価されている。

サコ、:誰かGoogleと繋がってる奴がいるんじゃねえの?1億4500万件のホームページ中の1位なんですよね。

──そうです。Googleが認識している「イギリス人」関連ウェブサイトが1億4500万件です。

サコ、:Googleも、みんなに聴いて欲しいんでしょうね。

ゴッサム武志:いい歌、うたうよ。

──これは完全にGoogleが評価している状態です。Googleは検索エンジン上の神様みたいなものですから。

サコ、:神に認められたバンド、と。

──技術的アプローチを越えてGoogleに評価されるなんて、見たことありません。

サコ、:ミステリアスだね。

──ロック/バンドというキーワードにも関連している点も含め、検索エンジン上ベストなバンド名ですね。

サコ、:当然の結果です。変えるとしたら、アメリカ人しかないね。

ゴッサム武志:俺たちには検索の神様が味方についてるから、よっぽどなんかしなきゃ下がることはない。実は「イギリス人」という字画も最強らしいんですよ。

サコ、:「字画が悪いから売れないんじゃないか?」と「。」とか「’」とかつけようと思ったんですけど、「ベスト」って言われた(笑)。なんで売れないんでしょう。

ゴッサム武志:ナンバーワンにならなくていいんですよ。元々特別なオンリーワンで。

──何秒で表示されるか、ページ表示速度も評価対象でして、サイトが重いと評価が下がります。特にスマートフォンが遅い場合は評価が下がるんです。イギリス人のホームページは、スマートフォンで72点です。

サコ、:そんな点数が出るんですか?日本の通信業者とか点がいい?

──いや、結構ひどいです。ごちゃごちゃ入れ過ぎてだいたい40点くらい。50~60点で優秀だと言われますから、72点は相当高得点なんです。シンプルで表示が速いんですね。画像を軽くすればいいので、伸びしろもあります。

サコ、:なんでも高画質ってのも、考え物だね。

──ちなみに、100点のサイトはこの世でGoogleだけです。検索窓しかないトップページ、あれが唯一100点です。

ゴッサム武志:そういうことか!

サコ、:きたねえな。自分で100点って言っちゃうんだ。

──まとめますと、検索エンジンは、いろんな企業や人がものすごくしのぎを削っている戦場なんです。その中で、安定して1位をとってるサイトというのは、本当に凄いことです。

サコ、:ケナされると思ってたから、びっくりです。

ゴッサム武志:なってないって怒られると思ってた。

サコ、:よかったな。じゃこれでおしまいだ。起立!礼。着席!

協力:高橋美穂
文・編集:BARKS編集長 烏丸哲也

イギリス人『SMILE』

2018年2月14日発売
LOFT RECORDS/LOCA-1022 ¥2,500+税
1.きみのことを思い出して眠れなくなった
2.真夜中のラヴレター
3.松本大洋の漫画みたい
4.ドッペルゲンガー
5.河童
6.ROGUE 1
7.東海道本線
8.天使かと思った!
9.月見公園放送局
10.などわ(bonus track)

<イギリス人SMILEツアー ローグ3>

8月12日(日)~8月18日(土)
OPEN 24:00 / START 24:30
TICKET FREE!!!!!

8/12(日)Aichi.xxx / riverロマンチック日本代表!!! / rootrunk / ザクレロ / ハイライト
8/13(月)BATA(ゲンドウミサイル) / THE BELGA / The Mash / ホワイトルーザー / 夜のストレンジャーズ
8/14(火) Genius P.J’s / THE ENDS / 赤丸 / 無限放送
8/15(水)LUNCH-Ki-RATT / My ベストテープ / THE LET‘S GO ZOO / The ドーテーズ / 柳家睦&THE RAT BONES / ロマンス&バカンス
8/16(木)THE だいじょぶズ / ザ・ビンビンズ / スーパーアイラブユー / 哲屑廃棄 / 脳内麻薬ズ / 桃色ドロシー
8/17(金)ABNORMAL GALA / the C&C / ゴッサム団長 / ナショヲナル / モーレツアタック
8/18(土) PET / YOSHIYAxxx(RADIOTS) / Vibrate Two Fingers / ゲンドウミサイル / 中尾と草場
8月24日(金) 大阪府 寺田町Fireloop
8月25日 (土)福岡県 福岡graf
8月26日 (日)静岡県 SOUND SHOWER ark 清水
8月31日 (金)福島県 郡山PEAK ACTION
9月1日 (土)秋田県 秋田LOUD AFECTION
9月2日 (日)栃木県 足利ライブハウス大使館
9月9日 (日)千葉県 新松戸FIREBIRD
9月30日(日)長野県 長野 the venue
10月12日 (土)岩手県 大船渡KESEN ROCK FREAKS
10月13日 (日)宮城県 宮城FLYING SON
10月14日 福島県 clubSONICiwaki
and more! to be announced!

◆イギリス人オフィシャルサイト





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