カナダのサービス・日本のサービス|トロントの居酒屋風雲児【第33回】 – TORJA Japanese Magazine

Home » ブランド » Gap » カナダのサービス・日本のサービス|トロントの居酒屋風雲児【第33回】 – TORJA Japanese Magazine
Gap コメントはまだありません



 楽しい時間は本当にあっという間に過ぎていってしまいます。毎年夏の終わりにオープンする移動式遊園地のCNEが始まると少し寂しい気持ちになり、トロントの夏がもっと長ければいいのに…と毎年思います。息子の夏休みも終わり、今月からは幼稚園に通い始めます。保育園にも通っていたので英語をもうすでに少し話しますが、これから学校に通うとどんどん英語が上達してくるんだろうと思うと、私の下手な英語が息子に通じるのかなと少し心配になります。すでに最近では発音を注意されることもあるので、これからは息子に英語を教えてもらおうかなと思う今日この頃です。

 飲食店で働いていると毎日、色々なお客様が来店されます。初めてのお客様もいれば週に何回もきてもらえる常連さん。アレルギーや好き嫌いなどから、ソースを変えて欲しい、鶏肉から牛肉に変えて欲しいなどの色々とリクエストしてくる方もいれば、何でもいいので注文を全て私に任せる方もいらっしゃいます。また居酒屋なのでお酒を飲まれる方が多いので、酔っ払ってしまうと少し面倒なことになることも多々あります。

1エプロンしておままごと。将来は息子もシェフになるかな? 2トロントで買える日本のウィスキー。でも値段は日本の3倍以上!? 3保育園のお友達の誕生日会。これからどんどんこういう会が増えるんだろうな…

 私の印象としてはカナダのお客様は皆さんフレンドリーで、お客様と接しているというよりは友達のような感覚で接客出来るイメージがありますし、自分が飲食店に行って受けるサービスもそういったサービスが多いように思います。もちろんカナダでも高級店などではしっかりしたサービスを提供していますが、日本のようなかしこまったサービスは少なく思います。英語は日本語のように敬語がないので、そういった風に感じるのかもしれませんが、一時帰国で日本のサービスを目の当たりにすると少し過剰だなと感じる事もありますし、なにかマニュアルだけで心がこもっていないなと思う場面もあります。また日本では飲食店だけではなくサービス業全般で『お客様は従業員よりも上』というイメージが強いように思います。

4徳島から飛行機に乗ってくるすだちはトロントでは1個が約$3 5常連さんの結婚式二次会のケータリングは大成功!T&E おめでとう!! 6義理の姉と子供達がGuuに遊びに来てくれました! 7女房はこれから毎日のお弁当作りが始まります。いつもありがとう!

 居酒屋などでお客さんがスタッフに対して『おい、ビール!』とか『酒まだか?』などと横柄な態度を取っているのを見かける事も多いのではないでしょうか?『お客様は神様だ』という言葉を私もスタッフに使ってしまいますが、従業員はお客様の召使いでも奴隷でもないので、あくまでも平等な関係であるといいのかなと思います。

 最近では『カスタマーハラスメント』『クレーマーハラスメント』という言葉があり、『カスハラ』『クレハラ』という風に略されて注目されています。理にかなったクレームならまだしも、従業員に怒鳴ったり、土下座しろといった過度な消費者による嫌がらせを指しています。この背景には消費者による度を越した要求などが、従業員に過度なストレスを与えていて、精神的に追い詰められて退職に追いやられるケースもあるといったことから国としても対応していくそうです。

8トロントアイランドの海賊船に乗って、気分は海賊! 9店のカウンターに座ってカルピスを飲む息子 10女房も先月で40歳。出会った頃は20歳そこそこでした

 また、都内の居酒屋で、生ビールの頼み方で値段が上下する趣旨の張り紙をした店舗が登場した事で話題になりました。380円で提供する生ビールを「すいません。生一つください」なら定価の380円で、「生一つ持ってきて」は500円、「おい、生ビール」と頼めば1000円とする張り紙を掲示したそうです。

 さらに「お客様は神様ではありません」「当店のスタッフはお客様の奴隷ではありません」と書かれているそうです。実際にはどんな頼み方をしても定価を超える金額は請求していないそうで、半分ジョークのようですが、従業員のストレスが少しでも減るのであればいい事かもしれません。サービスを提供する側もされる側もお互いを思いやる気持ちを持つ事が大切なのではないでしょうか。

11夏休みも日本からの帰国後はサムースクールへ 12休みの日は近所の公園で水遊び。こういった公園が沢山あって、カナダはいいですね 13ダウンタウンでよく見かけるスパイダーマン。みなさんも見た事ないですか?


ogasawara-masaru-profile

小笠原 克 Ogasawara Masaru

日本ではファッションブランドGapでアルバイトからマネージャーまで7年間勤務、新規店の立ち上げや日本売り上げNo.1店舗での管理職を経験し、2005年にワーキングホリデーでバンクーバーに渡加。ファッション業界からの転身となるが、調理師免許保持や両親の飲食関係の仕事の影響などもあり、大人気居酒屋Guuでワークビザを取得し男前店で副店長を務める。その後2009年トロントでのFC立ち上げ総責任者に任命されトロントへ。寒い冬でも毎日行列のできる大繁盛店となり、トロントの日本食パイオニアとなる。2014年にはKinkaFamily Inc.の副社長に就任し、居酒屋の他、ラーメン、寿司、焼き鳥などのブランドを管理、2015年10月末GuuとのFC契約終了とともに独立・起業。現在は世界で皆に愛される飲食店を開業できるようにと奮闘中。





コメントを残す