タフなタイムピース、極限環境下で活躍する10の時計(前編)(1/1) – クロノス日本版

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機械式時計というのは繊細な機械構造を持つピースで、適切な注意を払わないと精度に問題が出てしまうことがある。磁場の影響や極端な温度変化、そして衝撃などが時計に対するリスクとして考えられる。ここでは、極限環境下で活躍するタフなタイムピース10選を前後編に分けて紹介する。

Text by Jens Koch

1、ジャガー・ルクルト「マスター・コンプレッサー・エクストリーム・ラボ2」

ジャガー・ルクルト「マスター・コンプレッサー・エクストリーム・ラボ2」。自動巻き(Cal.780)。70石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。Ti(直径46.8mm、厚さ16.5mm)。100m防水。アリゲーターストラップ。販売終了。㉄ジャガー・ルクルト ℡0120-79-1833

 ジャガー・ルクルトの「マスター・コンプレッサー・エクストリーム・ラボ2」のヒゲゼンマイ周りにはセーフティーバンドが装備されており、衝撃を受けたときにゼンマイの動きを制御する役割を持っている。ヒゲゼンマイ自体はシリコンで作られており、その重量は金属製ヒゲゼンマイのわずか3分の1しかないため、衝撃によるダメージを受けにくい。チタン合金TiVan15でできているインナーケースとアウターケースもまた、衝撃を吸収する構造となっている。

2、オメガ「シーマスター アクアテラ “15,000ガウス”」

オメガ「シーマスター アクアテラ “15,000ガウス”」。自動巻き(Cal.8508)。39石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約60時間。SS(直径41.5mm、厚さ12.95mm)。150m防水。SSブレスレット。61万9500円(税別)。㉄オメガお客様センター ℡03-5952-4400

 
 オメガ「シーマスター アクアテラ “15,000ガウス”」は、耐磁性を驚異的に強めることによって、ロレックスのミルガウスなど他の耐磁性時計を凌ぎ、2013年に発表された段階で、最も耐磁性を誇った時計である。このマイルストーンで要となるのは革新的なムーブメント、シリコンのヒゲゼンマイやニッケル燐合金のテンプなどの部品を採用し、ほとんど鉄を使わずに組み立てられたオメガのコーアクシャルキャリバー8508だ。

3、タグ・ホイヤー「モナコ24・キャリバー36」

自動巻き。3万6000振動/時。SS(縦40.5×横40.5mm)。150m防水。SSブレスレット。販売終了。

「モナコ24・キャリバー36」のためにタグ・ホイヤーは、「アドバンスト ダイナミック アブソーバー システム」を開発した。ムーブメントは角形ケースの四隅から吊り下げられている状態であり、これにより四隅の衝撃を吸収することができる。ムーブメントの振動部分を覆う4カ所のプラスチック製カバーが、ムーブメントを外部からの衝撃から守り、1から10ヘルツの振動に対する耐性を確保している。

4、IWC「パイロット・ウォッチ・ダブル・クロノグラフ“トップガン”」

IWC「パイロット・ウォッチ・ダブル・クロノグラフ“トップガン”」。自動巻き(cal 79230)29石。 2万8800振動/時。パワーリザーブ約44時間。ブラックセラミックス(直径46mm、厚さ17.8㎜)。6気圧防水。ブラックのソフトストラップ。販売終了。㉄IWC ℡0120-05-1868

 IWC「パイロット・ウォッチ・ダブル・クロノグラフ“トップガン”」は「ファラデーケージ」と軟鉄製インナーケースを採用することによって、磁場の影響からムーブメントを保護している。

5、リシャール・ミル「RM 036 トゥールビヨン Gセンサー・ジャン・トッド」

リシャール・ミル「RM 036 トゥールビヨン Gセンサー・ジャン・ドット」。手巻き(Cal.RM036)。26石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約70時間。Ti(縦50.00×横42.70mm、厚さ15.35mm)。50m防水。ラバーストラップ。世界限定15本。5740万円(税別)。㉄リシャールミルジャパン ℡03-5511-1555

 激しいロードレース下でも装着できる時計として作られたコンプリケーション搭載の時計、それがリシャール・ミル「RM 036 トゥールビヨン Gセンサー・ジャン・ドット」である。この時計はブランド名にその名を冠する熱狂的なレーシングファン、リシャール・ ミルとフランスのモータースポーツ界の著名人ジャン・トッドの協力によって考案された。トゥールビヨンのムーブメント、変化する慣性モーメントのフリースプラング方式のテンプ、ギアボックスに着想を得た「ファンクションセレクター」に加え、この時計には特許取得の機械式Gセンサーシステムが搭載され、急激な減速時に、着けている人がそれがを確認できるようにデザインに組み込まれている。これによってドライバーは、危険な速度領域だということを認識することができるのである。





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